美味しいメキシコ料理を訪ねて
12月13日(土)
AM57便
アエロメヒコ
成田15:25発
→メキシコシティ
 

 
 メキシコ料理を食べるため、メキシコ料理を勉強するため、8回目のメキシコに出発。今回はアエロメヒコがモンテレイ就航キャンペーンだったため、サーチャージ等を含めて、116,380円。 メキシコシティに直行で行けるアエロメヒコは本当に便利。機内食も、悪くないし、食事の際、アルコールが無料なのも嬉しい。
12月13日(土)
メルカデレス

MERCADERES 
 
   
   
  アエロメヒコAM57便は、メキシコ現地時間の午後早めに到着するので、(メキシコの場合、日付変更線の関係で同日着)、嬉しい。  ヒルトン・レフォルマにチェックインした後、さっそくソカロの近くにあるレストラン、メルカデレス(MERCADERES)へ。飲み物はリモナーダ(Limonada).  最初にお店からのサービスとして、トマトのサラダが出てくる。メキシコの野菜は、味が濃く、このサービスプレートだけでも大満足。続いてサルサが出てくる。サルサ・ベルデ(緑のサルサ)とサルサ・ロハ(赤のサルサ)。緑のサルサは、緑のトマトとチレ・セラーノ(セラーノ唐辛子)、赤のサルサは、赤いトマトとチレ・グァヒージョ(グァヒージョ唐辛子)を使ったもの。両方とも唐辛子に深みがある。続いて、カルド・トラルペーニョ(Caldo Tlalpeño)を注文。トマトベースのスープに、チャヨーテ、ブロッコリー、タマネギ、ニンジン等が入り、チレ・チポトレ(チポトレ唐辛子)で、辛みを出している。このチレ・チポトレは通常、燻製にして使用する唐辛子。このため少し燻した味が加わり、美味しい!一緒に、ライムや唐辛子、タマネギのみじん切り、アボガドの薄切りが出てくるので、これらをスープに入れて食べるのが、正式な味わい方。(上記の状態でサーブされ、タマネギ等を入れると、下記のとおり)
 12月13日
メルカデレス

MERCADERES
   
続いて オススメを聞いたところ、チレ・オハルドゥラード・エスペシアリダ・デ・カサ。(CHile hojaldrado especialidad de Casa)。 これは唐辛子にチーズを詰めて、揚げたチレ・レジェーノという料理をパイで包んでオーブンで焼いた、モダン・メキシカンの1品。唐辛子は、チレ・ポブラーノを使用。伝統的なメキシコ料理の中にも、このように どんどん斬新なメニューが出てくるのは、嬉しい。
12月14日(日)
ロス・ドネス
ヒルトン・レフォルマ

LOS DONES
HILTON REFORMA 
   
   
ヒルトン・レフォルマの朝食は、LOS DONES。ここの朝食はブッフェスタイル。伝統的なメキシコ料理から、一般的なメニューまで、バラエティーに富んでいる。ライブキッチンでは、好みの卵を作ってくれる。もちろんメキシコの朝ご飯といったら、ウェボス・ランチェロス。 トルティージャの上に半熟の卵焼き、そして熱々のサルサ・ランチェラをかける。ここでは、サルサ・ランチェラの他にサルサ・ベルデ(緑のサルサ)もかけてくれる。この2種類がかかったトルティージャの料理を、ウェボス・ディボルシアードという。都会的な、あまり濃すぎないサルサで、ちょっとイキな朝食となった。それにしても、このレストランのワカモーレは、塩分もちょうどよくて、なかなかイケル。
 12月14日(日) 
フォンダ・デ・サンタ・
クララ
プエブラ

FONDA DE SANTA CLARA
Puebla

   
   
 この日は、メキシコシティから、プエブラに、ADO社のバスで移動。メキシコシティのバスターミナル、TAPOから、プエブラのターミナル、CAPUまで、約2時間の道のり。プエブラに到着し、今回のホテル、キンタ・レアルにチェックイン後、プエブラの街を散策し、夕食のレストラン、 フォンダ・デ゙・サンタ・クララへ。 ここは、プエブラで最も美味しいと言われる老舗レストラン。飲み物は、せっかくなので、ロンポペを頼む。これはメキシコの卵酒。よくお菓子に使われるものだが、こちらではストレートで飲む。ロンポペを飲んでいるうちに、サルサとパン、トトポスが出てくる。ここのサルサは、いつもサルサ・ベルデが出てくるが、とてもすっきりとした味で、あまり辛さも強くない。続いてメインとして頼んだのはメダジョネス・コン・トレス・サルサ・デ・ピピアン・ベルデ、ピピアン・ロホ、モレ・ポブラーノ、アコンパニャード・デ・フリホーレス・レフリート (Medallones con tres salsa de pipian verde,  pipian rojo,mole poblano,acmpañado de frijoles reflito)、メダル型の牛肉に、3種類のソース(緑のピピアンソース、赤いピピアンソース、プエブラ風モーレソースに豆のペースト添え)。肉は柔らかく、ソース(モーレ)も、こってりしていながら、それぞれのソースの違いが際立っていて、とてもおもしろい。このようなメニューは、メキシコに来ないと、なかなか食べられない。
 12月15日(月)
キンタ・レアル

QUINTA REAL
朝食
   
QUINTA REALの朝食。ここはカミノ・レアル(CAMINO REAL)というホテルだったのだが、数年前に、名前もスタッフも変わったとのこと。部屋もリニューアルされた。以前の朝食は伝統的なメキシコ料理で、私はとても好きだったのだが、廃止されてしまった。私の宿泊プランに含まれていたのはアメリカンスタイルの朝食。卵は選べるので、メニューにはなかったが、メキシコ風卵(Huevos a la mexicana)を作ってもらった。付け合せは、メキシコ料理の定番、ノパリート(サボテンのこと)と豆のペースト(Flijoles reflitos)だ。    
12月15日(月)
メソン・サクリスタ・デ・
ラ・コンパニア

MESON SACRISTA DE
LA COMPAÑÏA


  
   
   
この日から3日間、以前お世話になったメソン・サクリスタ・デ・ラ・コンパニアでメキシコ料理のクラスに通う。リズ先生との再会を喜び、 さっそく実習へ。メニューは、ソパ・デ・フロール・デ・カラバサ(Sopa de flor de calabaza)、アドボ・デ・セルド(Adobo de cerdo)、 カピロターダ(Capirotada) の3種類。フロール・デ・カラバサは、カボチャの花のことで、こちらではよくスープ等に使用する。リズの厳しい指導のもと、実習へ。それにしても現地の食材と現地の調理器具で作るメキシコ料理には、心が躍る。
この日の午後、ホテルのシェフに、近くのマーケット(メルカード)に連れてってもらい、食材について、いろいろ教えてもらった。これもまた
素晴らしい食の経験!!
 12月15日(月)
エル・ムラル・デ・ロス・
ポブラノス

EL MURAL DE LOS POBLANOS
 
   
   
夕食は、日本でお世話になったメキシコ人の料理の先生から推薦をもらったレストラン、エル・ムラル・デ・ロス・ポブラノス(EL MURAL DE LOS  POBLANOS)に行く。最初にお店からのサービスで、コンソメ(Consome de pollo),,続いてサルサ(Salsa verde)とパンが出てくる。プエブラで有名なセミータス(Ceitas)をまだ食べていなかったので、これを注文。(Cemitas de chalupas).。プエブラの名物料理、チャルーパスとセミータスのコンビネーションとのこと。セミータスとは小さいパンで、その間に、様々な具材を詰め込んで食べるもの。メインは、モレ・デ・オジャ(Mole de olla).。大きな牛肉とトウモロコシや様々な野菜が入った唐辛子とトマトのスープ。メキシコでは唐辛子は、香辛料ではなくて野菜として扱われているのがよくわかる.。 
 12月16日(火)
キンタ・レアル

QUINTA REAL
朝食
   
キンタ・レアルで朝食。昨日と同様、果物、卵(ウェボス・ ア・ラ・メヒカーナ)、ノパール(サボテン)、フリホーレス・レフリートス(豆のペースト)。 これにコーヒー、絞りたてのジュースがつく。
12月17日(火) 
メソン・サクリスタ・デ・
ラ・コンパニア

MESON SACRISTA DE
LA COMPAÑÏA
   
   
メソン・サクリスタで、2日目の料理のクラス。本日のメニューは、カフェ・デ・オジャ(Cafe de Olla)、チレ・レジェノ(Chile relleno),ソパ・デ・アバ(Sopa de Haba)、フラン・デ・ココ(Flan de coco).。どのメニューも、まさに伝統的なメキシコ料理だ。カフェ・デ・オジャは、メキシコ独特のコーヒーの淹れ方で、ピロンシージョという黒砂糖とシナモンの風味が漂う。チレ・レジェノは、通常ならチレ・ポブラノ(ポブラノ唐辛子)を使用する。今回は、特別にこの時期だけ流通しているチポトレ・ナビデーニョ(Chipotle Navideño)を使う。このチポトレ・ナビデーニョ、現地で、とても高価な唐辛子。これにケソ・アニェホというメキシコのチーズを詰めて、卵と薄力粉で衣をつけて、揚げる。 フラン・デ・ココは、ココナッツのプリン。メキシコのプリンは、牛乳と卵ではなくて、コンデンスミルクとエバミルクを使うので、濃厚な味で美味しい。    
 12月17日(火)
カサ・レイナ

CASA REYNA
 
   
 夕飯は、知り合いの方にオススメ頂いたレストランを目指す。カサ・レイナ(CASA REYNA)というホテル内にあるレストランが、現地で評判がいいとのこと。地図を見ると、セントロから少し 離れているようだけど、十分に歩いていける距離。あちこち探しながら、道行く人に尋ねるが、聞くたびに、違う答えが返ってくるのがメキシコ。恐らく  通常の2倍の時間をかけて、ようやく到着。そんなに大きくはないが 温かい雰囲気が漂うホテル。レストランはこじんまりとしているが、HPによれば、メキシコ全土の中で25位までに入る実力派 レストランとのこと。これは期待できる。メキシコでは、肉料理が多く、今まであまり魚を食べたことがなかったので、今回は魚をチョイス。サルモン・エン・サルサ・デ・タマリン(Salmón en salsa de tamalindo)。メキシコでよく使われる豆、タマリンドの甘酸っぱいソースがかかった鮭の料理だ。 料理の前には、もちろんパンとサルサが出てくるが、ここのサルサ、また一工夫されている感じ。聞いてみると、チレ・チポトレ(チポトレ唐辛子)が入っているとのことだが、トマトとチポトレ、そして塩の割合が絶妙なのだ。サルサと一緒に出てきたのはクリーム。メキシコ料理とクリームというのは、日本ではイメージ的に一致しないかもしれないが、実際は、出来上がった料理にかけたり、タコスにかけたり、とよく使われる。食後のデザートは、この時期ならではのマメイのアイスクリーム(HELADO ARTESANAL DE MAMEY)。マメイはオレンジ色の大きな果物だが、こってりした食感は、どこか高級干し柿を連想させる。
12月18日(水)
キンタ・レアル

QUINTA REAL 
   
いつもの如く、朝食は果物と卵、パン、コーヒー。この日は、ホテルの方がフルーツにかけるシリアルやヨーグルトを持ってきてくれた。 メキシコの朝食は、どこのホテルに泊まっても、果物が豊富。体が自然と目覚めてくる。
12月8日(水)
メソン・サクリスタ・デ・
ラ・コンパニア

MESON SACRISTA DE
LA COMPAÑÏA 
   
   
この日は、料理のクラスの最終日。実習のメニューは、ソパ・ポブラーノ(Sopa poblano)、ポンチェ・ナヴィデーニォ(Ponche Navideño)、ピピアン・ロホ(Pipian rojo)。ソパ・ポブラーノは、プエブラ風スープで、カボチャの花を 使ったスープ。日本では驚くような価格で売られている高価なカボチャの花だが、こちらでは安く、料理によく使う。 ポンチェは、クリスマスの時期の飲み物。テホコテ等、この時期ならではの果物を入れて、とても体が温まる。 最後のピピアン・ロホは、唐辛子をベースにしたソース。鶏肉や豚肉等にかけて食べる。あっという間に、3日間のクラスが終了し、別れの時。今回も本当に、いろいろな事を教えてもらい、リズ先生に   心から感謝。   帰国日を翌日に控え、ついにプエブラを去り、メキシコシティに再び戻る。ホテルは数日前に宿泊したヒルトン・レフォルマ。帰国のためにスーツケースも作らねばならないので、夕食に時間をかけていることができない。このため、ヒルトン内で、日本の知り合いのオススメレストラン「エル・カルデナル」(EL CARDENAL)   に向かう。   
12月18日(水)
エル・カルデナル

EL CARDENAL
   
   
 「エル・カルデナル」では、ようやくアルコール、マメイのマルガリータを注文。女一人旅なので、アルコールは極力我慢していたが、 宿泊先のホテルということもあるので、ヨシとした。料理は、レングァ・エン・サルサ・デ・モルカヘーテ(Lengua en salsa de molcajete)。牛舌にモルカヘーテというメキシコ独特の料理器具で作ったサルサがかかった料理。一緒に出てきたのは、フリホーレス・エン・オジャ (Frijoles en olla).。「これってもしかして、オジャ?」とホテルの方に聞いたところ、「これはフリホーレス・レフリートとは全く違う料理。そう、フリホーレス・デ・オジャ」と言って サービスで、レフリートも持ってきてくれた。両方食べて違いを確かめる。メキシコでは、一流ホテルであっても、こんな優しいサービスがあり、嬉しくなる。   
 12月20日(木)
ロス・ドネス

LOS DONES

 
   
   
 朝食は、再び、ヒルトン・レフォルマのレストラン、ロス・ドネスで食べる。今回は、メキシコ料理、フルーツ、ウェボス・ランチェロスの他にムース等のデザートも。メキシコのホテルの朝食は、どこも美味しいが、こんなお洒落なデザートまで揃っているホテルは珍しい。    
12月20日(木)
キントニル

QUINTONIL 
   
   
   
   
 ついにメキシコ最後の食事。一体どこで食べようか。そこで、在日のメキシコ人の方のオススメのレストランに足を運ぶことにした。ポランコにあるキントニル(QUINTONIL)というメキシコ料理のレストラン。ここは若き精鋭シェフ、ホルヘ・バジェホが指揮をとるレストランだが、アエロメヒコにも協力するなどメキシコのみならず、南米で評判がいいお店。 店自体は、目立たない小さな扉で、中もあまり大きくなければ、派手でもない。しかし出される1品1品が、芸術的で絶品。確かにメキシコ料理なのだが、「メキシコ料理」という範疇を完全に、凄まじく良い意味で逸脱してしまっている。メキシコであるにも関わらず 値段は結構高く、昼のコミーダ・コリーダ(日替わり定食)で、640ペソ。最近円高なので、1ペソ9円と考えても、6,000円弱。でも食べる価値は絶対にある!と思う。    
 12月21日(金)
アエロメヒコ
AM58便

メキシコシティ→成田
   
 アエロメヒコの帰国便、本来は、12月20日(木)メキシコシティ出発のはずだが・・・。途中経由地のモンテレイが、濃霧のため、深夜12:30の段階で、まさかの欠航。翌日9:00出発となった。このためアエロメヒコが予約してくれたシティ市内のホテルのバウチャーをもらうため AM58便の客は全員、再びカウンターて手続き。手続終了が深夜1時半。それから再び深夜のシティに戻り、ホテルへ。翌朝、5時にホテルを 出発し、朝6時に搭乗手続き。そういう訳で12月21日(金)出発となったそれにしてもたった7日間のメキシコ滞在だったが、ひたすらよく食べた旅・・。美味しいメキシコだった。